朝晩が涼しくなってきたと思ったら、
日中はまだ汗ばむくらい。
そんな季節の変わり目に、
「なんだか風邪っぽい」「体がだるい…」と感じたことはありませんか?
これは単なる体力不足ではなく、
東洋医学の言葉でいう「衛気(えき)」
――体を守るバリア機能が弱っているサインかもしれません。
東洋医学でもっと詳しくみる「だるさ」や「風邪」
私たちの体は、外から侵入する「邪気(じゃき)」と、体を守る「正気(せいき)」のせめぎ合いで成り立っています。
・正気がしっかりしていると
→ 邪気に負けない、元気で健康。
・正気が弱っていると
→ 風邪をひいたり、だるさが出たり。
だから風邪を「もらった」ように感じるのも、実は自分の体の状態が影響しているんです。
「だるさ」のタイプ別チェック
だるさといっても、人によって原因はさまざま。
- 気虚タイプ(エネルギー不足)
いつも疲れやすい、食後に眠くなる、風邪をひくと長引く。
→ 山芋・さつまいも・鶏肉・はちみつ などで気を補いましょう。 - 湿邪タイプ(水分停滞)
体が重い、頭やお腹がスッキリしない、梅雨や湿気に弱い。
→ はとむぎ・とうもろこし・緑豆・しょうが で湿を出す工夫を。 - 寒邪タイプ(冷えやすい)
冷たい風が苦手、ゾクゾクする風邪にかかりやすい。
→ ねぎ・しそ・しょうが・みそ汁で体を温めて。
自分がどのタイプに近いかを意識して過ごすと、ケアの方向性がぐっと見えやすくなりますよ。
アロマでできるセルフケア
ちょっとだるいとき、香りの力は意外と頼もしい味方です。
- ペパーミント:頭をスッキリ、集中力アップ。
- ユーカリ:鼻や喉を楽にしてくれる。風邪の初期にも◎
- ジンジャー:体を芯からあたため、やる気をチャージ。
お部屋にディフューズしたり、ティッシュに1滴垂らして深呼吸するだけでも違います。
日常のちょっとした養生
- 朝は白湯を飲んで内臓をあたためる。
- 夜は湯船につかってリセットする。
- 疲れを感じたら早めに横になる。
「それだけ?」と思うかもしれませんが、こういう“ちいさな積み重ね”が実は一番効きます。
おわりに
風邪やだるさは、体からの「休んでね」というメッセージ。
無理をするより、自分の体質に合わせてちょっと手をかけてあげるだけで、回復のスピードも変わってきます。
次回は「冷え対策」についてお届けしようと思いますので、そちらもぜひ読んでみてくださいね。
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