秋の深まりとともに、
朝晩の冷え込み、
空気の乾燥、
気圧の変化が重なり、
体がどことなく疲れやすくなる時期。
それがいわゆる「秋バテ」です。
夏の疲れを引きずったまま、
気温・湿度・日照時間の変化に
体が追いつけず、
自律神経が疲弊し、
エネルギー代謝が
うまく働かなくなることで
起こります。
そしてこの秋バテを放置して
冬を迎えると、
「冬バテ」へと移行し、
慢性的な冷えや倦怠感、
免疫低下が起こりやすくなるとか。
今こそ必要なのは、
“体力の貯金”です。
🔹東洋医学で見る秋のからだ
東洋医学では、
秋は「肺」と関わりの深い季節。
肺は
“気”をつくり、全身に巡らせる役割
を持ちます。
呼吸によって取り入れた酸素と、
脾胃が運んだ栄養から
「宗気(そうき)」
というエネルギーをつくりだし、
これが私たちの
体温・免疫・生命力の土台
となります。
乾燥した空気は肺の潤いを奪い、
咳・のどの違和感・肌荒れ・便秘を招きやすくなります。
これらは
“肺陰(はいん)”の不足
つまり
「潤いのエネルギー」
の低下を示すサイン。
加えて、
夏に冷たいものを
多く摂っていた方は
脾胃(消化器系)が弱り、
“気”を十分に
作り出せなくなっていることも
少なくありません。
🔹「気」と「血」を養う食薬習慣
秋から冬にかけては、
単に温かい食べ物を摂るだけでなく、
「気血を養う食薬習慣」
を意識することが重要です。
たとえば、
脾を助け“気”を補う食材には、
さつまいも・山芋・かぼちゃ・米
などがあります。
これらは
ゆるやかに血糖を上げ、胃腸の働きを支えながら、安定したエネルギー供給を助けます。
また、
“血”を補うには、
レバー・赤身肉・まぐろ・黒ごま・クコの実
など。
鉄・たんぱく質・ビタミンB群の摂取は、血の生成を促すだけでなく、自律神経の安定にもつながります。
冷えを感じやすい人は、
体を温める
「温中(おんちゅう)」
の食材も取り入れましょう。
代表的なのは、
しょうが・ねぎ・にんにく・シナモン
など。
これらは“陽気”を補い、血流を促して冷えを防ぎます。
ただし、
のぼせや乾燥が強い人は
摂りすぎに注意し、
バランスを見極めて。
🔹現代栄養学でのポイント
冷えや疲労、免疫低下を防ぐには、
ビタミンB群とたんぱく質の
同時摂取がカギです。
B群は代謝のエンジンを動かす潤滑油のような存在で、たんぱく質や糖質をエネルギーに変える際に必須。
これが不足すると、
どれだけ栄養を摂っても
「燃焼しないからだ」になります。
さらに、
マグネシウム・鉄・亜鉛といったミネラルは、エネルギー産生とホルモン合成に欠かせません。
精製糖や加工食品を控え、
海藻・ナッツ・小魚などの
“自然な塩味”を意識的に摂ると、
代謝効率がぐっと上がります。
🔹「体力の貯金」は、血流と腸から
体を温め、
栄養を巡らせるベースは
“血流”と“腸内環境”です。
血の巡りが悪いと、
せっかく摂った栄養も届きにくく、
疲れや冷えが取れません。
湯船にしっかり浸かる・呼吸を深くする・軽く体を動かす
──これらも立派な「食薬」です。
また、
腸内環境が整うと
免疫細胞が活性化し、
風邪をひきにくい体に。
納豆やみそ、甘酒などの発酵食品
を、
1日1品でも
続けるのがおすすめです。
🔹まとめ
秋から冬への季節の橋渡しには、
“足し算のケア”が必要です。
体を冷やす食べ物を
控えるだけでなく、
温め・潤し・巡らせる方向へ。
「気を補う」炭水化物、「血を養う」たんぱく質、「潤いを守る」良質な油や発酵食──
それらを組み合わせることで、
冬を乗り越える体の
基礎体力が育ちます。
疲れを感じやすい今こそ、
「少し先の自分」に
体力を預けるように。
11月は“体の貯金月”。
気・血・水を満たし、
次の季節への準備を整えましょう。
次回予告➡
次回のテーマは、
唾液がカギ!のどと免疫を 守る“肺腎陰虚ケア”
秋冬に多い
“のどのイガイガ”
“乾いた咳”
の裏側には、
東洋医学的に見た
「潤い不足」が関係しています。
次回は、
免疫の第一防衛線である
“唾液”に注目して、
粘膜をうるおす食べ方や、
潤いを保つ暮らし方
をお伝えします。
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